ギガヘルツ
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ギガヘルツ(GHz)は国際単位系における周波数の単位で、109ヘルツ(Hz)(=1,000,000,000Hz)、1000メガヘルツ(MHz)、0.001テラヘルツ(THz)に相当する。1ギガヘルツの1周期は10-9 秒 = 1ナノ秒(ns) となる。
[編集] 電磁波におけるギガヘルツ
ギガヘルツ帯の電波は非常に直進性が高く見通し距離外へは届きにくい。ギガヘルツ帯の電波は携帯電話、電子レンジ、レーダー、無線LAN等に利用されている。
無線通信の専門家は、周波数帯に以下のような名称をつけている。
- Lバンド 1~2 GHz
- Sバンド 2~4 GHz
- Cバンド 4~8 GHz
- Xバンド 8~12 GHz
- Kuバンド 12~18 GHz
- Kバンド 18~27 GHz
- Kaバンド 27~40 GHz
- Vバンド 40~75 GHz
- Wバンド 75~110 GHz
[編集] コンピュータにおけるギガヘルツ
2000年に、Intel、AMDなどのCPUベンダ各社は、1ギガヘルツを超えるクロック周波数で動作するデスクトップPC向けマイクロプロセッサを発表した(ただし、1999年には、AMDのプロセッサがオーバークロックによって1GHzを超える動作をしていた)。CPUベンダ各社は、ギガヘルツの壁の突破を主題とした大々的なマーケティングキャンペーンを行った。2003年現在、一般に市販されているマイクロプロセッサの多くは、1GHzから3GHzのクロック周波数で動作する。