キロン (小惑星)
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歴史 | |
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発見者 | チャールズ・コワル |
発見日 | 1977年10月18日 |
仮符号 | 1977 UB |
軌道の種類 | ケンタウルス族 |
軌道要素 元期 2005年5月10日(ユリウス日 2453500.5 ) |
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離心率 (e) | 0.382 |
軌道長半径 (a) | 13.670 AU |
近日点 (q) | 8.449 AU |
遠日点 (Q) | 18.891 AU |
公転周期 (P) | 50.54 年 |
平均軌道速度 | 7.75 km/s |
軌道傾斜角 (i) | 6.935 度 (deg) |
昇交点黄経 (Ω) | 209.231 度 (deg) |
近日点引数 (ω) | 339.606 度 (deg) |
平均近点角 (M) | 65.733 度 (deg) |
物理的性質 | |
直径 | 132-142 km |
質量 | 2.4-3.0×1018 kg |
密度 | 2.0? g/cm3 |
表面重力 | 0.037-0.040 m/s2 |
脱出速度 | 0.070-0.075 km/s |
自転周期 | 5h 55m |
スペクトル分類 | ? |
絶対等級 (H) | 6.5 |
アルベド | 0.10? |
平均表面温度 | ~75 K |
キロン (2060 Chiron) は、太陽系の小惑星のひとつ。主に土星と天王星の間を巡る軌道にある。1977年、パロマー山天文台のチャールズ・コワルによって発見され、ギリシア神話に登場するケンタウロスの一人、ケイロンにちなんで命名された。
キロンは小惑星として発見されたが、後に彗星かも知れないということで論争になった。1988年、彗星に特徴的な明るさの急激な変化が観測され、また1989年には彗星に見られるようなコマが観測された。
キロンは公式に、彗星と小惑星の両方にリストされている。彗星としての符号は95P/Chironである。他に彗星と小惑星の両方にリストされている天体にはウィルトン・ハリントンとエルスト・ピザロがある。
現在、キロンはケンタウルス族に分類されている。ケンタウルス族の小惑星は軌道が不安定で、キロンもやがて巨大惑星に捕らえられてしまうだろうと考えられている。またキロンはおそらくエッジワース=カイパー・ベルトから現在の位置に移動してきたと考えられている。
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