カレッジフットボール
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カレッジフットボール(college football)とは、アメリカ合衆国の大学が参加して行われるアメリカンフットボールの大会をいう。プロフットボールであるNFLと並んでテレビなどでの放映が行われ、アメリカにおけるフットボール人気の一つの柱となるスポーツ大会である。
毎年9月初め頃よりシーズンが始まり毎週末に試合が行われ、12月初旬までのレギュラーシーズンを経て、翌年の年始に行われるボウル・チャンピオンシップ・シリーズ(BCS)と称せられる一連のボウルゲームを頂点とする大会が繰り広げられる。他のスポーツと異なりいわゆるプレイオフ制度が採用されておらず、一連のボウルゲームがレギュラーシーズン終了後に開催される。なお、通常の大学に加えて、アメリカ軍の陸海空それぞれのアカデミー(陸軍士官学校、海軍兵学校、空軍士官学校)も参加している。
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[編集] レギュラーシーズンゲーム
レギュラーシーズンゲームは、1シーズンあたり各チーム最大12試合までとされている。各校はそれぞれ自らが所属するカンファレンスの学校との対戦を行うほか、所属外のカンファレンスのチームとの対戦を行う。同一カンファレンス内の対戦成績によって、カンファレンス内部の順位は決定されるが、ボウルゲームなどへの出場に関しては、所属外のカンファレンスのチームとの対戦成績も加味されて判断される。
[編集] ボウルゲーム
全米一のチームを決めるゲームとされるBCSナショナル・チャンピオンシップ・ゲームを頂点として、ボウル・チャンピオンシップ・シリーズのボウルゲームが5試合、その他のボウルゲームが27試合設定されている。これらのボウルゲームは、一般にレギュラーシーズンでの上位チームがそれぞれ指定ないしは指名されて出場する。ボウルゲームの出場チームの決定には、所属するカンファレンスごとに一定の枠があるほか、投票ないしはコンピュータによるランキングによる成績が資料として判定される。
なお独立したBCSナショナル・チャンピオンシップ・ゲームが実施されるのは、2006年シーズン終了後の2007年1月8日からである。その前は、4つのBCSボウルゲームのうちの一つが毎年交代で、年度全米一を決定するゲームの役割を果たしていた。
[編集] ボウル・チャンピオンシップ・シリーズ
[編集] ディビジョン
NCAAは、カレッジフットボールを以下のディビジョンに区分けしている。いわゆる一部リーグ、二部リーグなどに相当する。
- NCAA Division I-A
- NCAA Division I-AA
- NCAA Division II
- NCAA Division III
[編集] カンファレンス
一部どこにも所属しない独立校もあるが、各大学のチームは通常、それぞれ特定のカンファレンスに所属している。カンファレンスは、ディビジョンおよび地域ごとにまとめられた基本リーグとして機能する。レギュラーシーズンの成績はそれぞれのカンファレンスにおける優勝チームを決定するために用いられる。 詳細は、カンファレンス (カレッジスポーツ)の項を参照。
[編集] 関連項目
- 全米大学体育協会(NCAA)