カラット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カラットは、宝石の質量単位、または金の純度を示す単位である。
[編集] 宝石の質量単位
カラット(carat) | |
---|---|
記号 | ct,car |
系 | 非SI単位 |
量 | 質量 |
定義 | 200mg |
カラット (carat, 記号:ct, car)は、ダイヤモンドなどの宝石の質量を表す単位である。現在は、1カラット=200ミリグラム(=0.2グラム)と規定されている。分量単位としてポイントがあり、1カラット=100ポイントとなっている。
語源は、アラビア語のquirrat(デイゴ))か、ギリシャ語のkeration(イナゴマメ)だという。古くは、これらの実はどれもほぼ同じ重さと考えられ、宝石の重さを表すのに「デイゴまたはイナゴマメ何粒分の重さか」で表していたという。後にヤード・ポンド法のグレーンと関連づけられ、およそ205ミリグラムとなった。メートル法導入後は、各国で異なった値のカラットを用いていたが、1907年のメートル条約の会議で1カラット=200ミリグラムと定められた。
カラットは国際単位系(SI)の単位ではなく、併用して良い単位ともされていない。しかし、宝石の計量単位として国際的に使われていることから、日本の計量法では宝石の質量の計量に限定して使用して良い単位となっている。
カラット、カット、カラー、クラリティ(透明度)の4つがダイヤモンドの品質を決めるとされ、「4C」と総称される。
[編集] 金の純度の単位
カラット(karat, 記号:K, Kt)は、金製品の金の純度を24分率で示す単位である。
日本では「金」という略称の方が知られている。
純度100パーセント(24/24)なら24K(24金)、75パーセント(18/24)なら18K(18金)と表示する。