オウカンミカドヤモリ
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オウカンミカドヤモリ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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オウカンミカドヤモリ Rhacodactylus ciliatus |
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Rhacodactylus ciliatus (Guichenot, 1866) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
オウカンミカドヤモリ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
New caledonian crested gecko |
オウカンミカドヤモリ (王冠帝守宮、Rhacodactylus ciliatus) は、爬虫綱有鱗目トカゲ亜目ヤモリ科ミカドヤモリ属に分類されるヤモリ。 英名クレステッドゲッコー。
目次 |
[編集] 分布
[編集] 形態
全長20cm。 眼の上部から背面にかけてトゲ状の鱗が並び、王冠を思わせることが名前の由来とされる。
尾には趾下薄板と同じような吸着機能がある。驚くと尾を自切するが、元のような再生尾は2度と生えてこない。
[編集] 生態
森林の樹冠部に生息する。 本種は1866年に記載されてから数例の発見例があったのみで、1994年に再び発見されるまでは発見例がなく絶滅したと考えられていた。発見例が少ないため野生での生態はあまりわかってはいない。 飼育下ではあまり素早く動き回ることもなく、夜行性の種が多いヤモリでは珍しく日光浴もする。
肉食性の強い雑食で昆虫の他、補助的に果実や花の蜜等も食べる。飼育下ではピンクマウスも食べることがある。植物質を摂取するのは獲物の少ない環境に対する適応だと考えられている。
1回に2個の卵を年に数回に地中に産む。産み落とされた卵は60日から90日で孵化する。孵化した幼体は通常、最初の脱皮を行うまでは餌を食べず、卵黄の栄養分で過ごす。
[編集] 人間との関係
近年発見された個体が海外に持ち出され、飼育下で繁殖された個体がペット用に流通する。 以前は高価だったが、飼育下での繁殖が易しかったため現在では価格が落ち着き専門店等では店頭で普通に見かけられる。流通するのはオスが大半でメスは少なく高価。
赤や黄色等の様々な体色をした個体を掛け合わせて品種として固定したものが産出されている。樹上棲ヤモリの入門種とされることもある。
[編集] 関連項目
カテゴリ: トカゲ | 動物関連のスタブ項目