エルビウム

同位体	NA	半減期	DM	DE M eV	DP
¹⁶⁰Er	{syn.}	28.58 時間	ε	0.330	¹⁶⁰Ho
¹⁶²Er	0.14%	エルビウムは中性子94個で安定。
¹⁶⁴Er	1.61%	エルビウムは中性子96個で安定。
¹⁶⁵Er	{syn.}	10.36 時間	ε	0.376	¹⁶⁵Ho
¹⁶⁶Er	33.6%	エルビウムは中性子98個で安定。
¹⁶⁷Er	22.95%	エルビウムは中性子99個で安定。
¹⁶⁸Er	26.8%	エルビウムは中性子100個で安定。
¹⁶⁹Er	{syn.}	9.4 日	β_-	0.351	¹⁶⁹Tm
¹⁷⁰Er	14.9%	エルビウムは中性子102 個で安定。
¹⁷¹Er	{syn.}	7.516 時間	β_-	1.490	¹⁷¹Tm
¹⁷²Er	{syn.}	49.3 時間	β_-	0.891	¹⁷²Tm

注記がない限り国際単位系使用及び標準状態下

エルビウム (Erbium) は原子番号 68 の元素。元素記号は Er。希土類元素の一つ（ランタノイドにも属す）。灰色の金属で、常温、常圧で安定な結晶構造は六方最密充填構造 (HCP)。比重は 9.05、融点は摂氏1497℃ (1529℃)、沸点は摂氏2863℃ (2900℃)。空気中で表面が酸化され、高温で燃えて、Er₂O₃ となる。水にゆっくりと溶け、酸には易溶。ハロゲン元素と反応する。常温で常磁性を示す。原子価は、3価。

[編集] 用途

Er₂O₃(酸化エルビウム：erbium oxide、エルビア：erbia)がガラスの着色剤に使われる(きれいなピンク色になる)。光ファイバーに添加（ドープ）されたり（←光信号増幅のため）、YAGレーザーにも添加して利用される（Er:YAGレーザー←医療分野で利用される）。

[編集] 歴史

モサンデール (C.G.Mosander) が1843年に分離に成功。単体分離は1879年。イットリア鉱石の産地のイッテルビー (Ytterby) が語源。イッテルビーからはエルビウム (Erbium) の他、イットリウム (Yttrium)、イッテルビウム (Ytterbium)、テルビウム (Terbium)、と合計4つの新元素が発見されている。これらの元素はいずれも、イッテルビー (Ytterby) から名称の一部をとって命名された。

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カテゴリ: 元素

エルビウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

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