エドワード・ソーンダイク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エドワード・L・ソーンダイク(Edward L. Thorndike, 1874年8月31日 - 1949年8月9日)は、アメリカの心理学者・教育学者。連合主義の別の形式である結合主義の研究に独自に取り組む。コロンビア大学教授。教育評価の分野では教育測定運動の父と言われる。試行錯誤説(ネコの問題箱の研究)が有名。著書に「教育心理学」。
目次 |
[編集] 試行錯誤説
[編集] 猫の問題箱
問題箱は箱の中の紐を引くと扉が開くようになっている。その中に猫(被験体)を入れ箱の外に餌を置く(刺激状況)。猫は餌をとろうとするが、とることはできない(誤反応)。しかし、何らかのきっかけで紐を引くと扉が開き(正反応)、餌をとることができる。餌をとるまでがひとつの試行であり、被験体は試行を繰り返すことで、誤反応が少なくなり正反応に達する時間が短くなる。これを試行錯誤学習と言い、この考え方を試行錯誤説という。
[編集] 結合の法則
学習は刺激状況(S)と反応(R)の間の結合が強め(弱め)られることによるとし、効果の法則・練習の法則・レディネスの法則によって説明した。
[編集] 効果の法則
- 満足をもたらす反応は結合を強くし、起こりやすくなる。(満足の法則)
- 不快をもたらす反応は結合を弱くし、起こりにくくなる。(不満足の法則)
- 満足や不快の程度が強いほど、結合力は大きくなる。(強度の法則)
[編集] レディネスの法則
→レディネス
[編集] 関連項目
[編集] 著書
- 教育心理学
- 動物知性
- 学習の基本法則
- 精神的社会的測定学序説