ウコン
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ウコン(鬱金)は、香辛料、漢方薬として用いられるショウガ科の多年草。英名ターメリック(turmeric)、学名はCurcuma longa(シノニムCurcuma domestica)。秋ウコンともいう。またカレーの香辛料であるためヒンディー語のハルディ(Haldi)と呼ばれることもある。
日本で春ウコン(春咲きウコン)と呼ばれているものは生薬名を姜黄(ショウガ科)という別の植物である。ただし、中国ではターメリックのことを姜黄(キョウオウ、漢名:薑黄)と呼び日本で鬱金と姜黄の名前が逆になっている。
また、紫ウコンとも別植物である。
インドなどの熱帯アジアを原産とし、地下に肥大した濃黄色の根茎を持つ。この根茎を水洗して皮を剥き、5~6時間煮た後2週間ほど天日で十分乾燥させて細かく砕き、使用する。カレー料理に欠かせない香辛料であり、また黄色の着色料としてたくあんや黄袋などにも用いられる。
黄色を呈する色素成分はクルクミン(curcumine)。またクルクミンは健胃剤として用いられる。
またインド周辺では食用以外に、傷薬や肌のパック剤(体毛の伸びを抑える、肌に潤いを与える効果があると考えられている)、染料など種々の用途に使われる。
[編集] 注意
近年、健康食品としてウコンが見直されているようだが、大量に摂取すると危険もあるので注意が必要である。
以下の場合は、ウコンの摂取を控えること。
[編集] 関連項目
- カレー
- キョウオウ(春ウコン)
- ガジュツ(夏ウコン・紫ウコン)
- 横濱カレーミュージアムのマスコットキャラクターは、ゾウのクミンとターメリック。