イラン風カレー
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イラン風カレー(イランふう -)は、世界のカレー料理のひとつ。アジアでは広くペルシアンカリーとも呼ばれる。
元々、イランの人々は辛い料理については無知(というより苦手)であった。昨今、ようやくカレー文化がイランに伝播されたのは隣国パキスタンの影響であるとも言われている。イランでは、カレー自体は香味と薬膳食という限定されたイメージのスープ料理であったのが、インドを経由して破壊力のある辛さという味覚にこだわりを持つようにもなっていったが、これは日本や近隣のアジアの国が持っている一方的な想像が膨らんだもの、という説もある。
スープの具材に使われるのは野菜類、豆類、にマクワポァン(スズメナス)を使うパターンがほとんどであるが、地域によっては魚介類、貝類も使われることもあるという。また味にまろやかさをだすため、日本で言う豆乳に近い素材を使う。そのため、スープの色は白っぽい。
味覚の地域的な相違なのか、なじみが薄いため日本国内ではレトルトカレー商品として家庭に紹介される機会もなく、また詳細なレシピを知る人物は日本において希少であるといえる。