アニス
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アニス Pimpinella anisum L. |
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アニスの植物画 |
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分類 | ||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||
Pimpinella anisum L. | ||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||
アニス | ||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||
anise |
アニス (Anise, Pimpinella anisum)は、セリ科の一年草。原産地はギリシア、エジプトといった地中海東部地域。開花期には花茎が伸びて高さ50cmほどの高さにまで成長する。種のように見える果実(アニシードとも呼ばれる)をアニス果(アニシード:aniseed)と呼び、香辛料として用いる。
ケーキやクッキーなどの菓子類やパン、アブサンやウーゾなどのリキュールの他、カレーや魚介類の料理にも使用される。時には息の香りを良くするためや、消化剤などとしても用いられる。
果実は長さ5㎜程度で2つに結合した心皮からなる双懸果であり、強い芳香を持つ。地上に出ている部分は若いうちは野菜として食用にされる。茎はセロリと食感が似ており、香りはアニシードよりもずっと弱い。
アニスは古代ギリシアの時代には主として薬草として扱われ、母乳の分泌を促進する、あるいは分泌期間を延ばすものと信じられてきた。他にも、健胃剤、駆虫剤、去痰剤として使われてきた。果実を水蒸気蒸留することで、揮発性のアニス油が得られ、香料として使うほか、少量を腹の張りや子供の疝痛(発作性の腹痛)の治療薬として使うことがある。アニス油は沸点210℃の黄色の液体で、成分は90%程度がアネトール。他にカビコール、アニス酸アルデヒド、アニス酸、テルペンなどを含む。
シキミ科の八角(スターアニス)も同じアネトールを含むが、アニスと植物学上の類縁関係にはない。八角はアニスと似た味と香りをもち、より安価であるため、アニスの代用品として使用されることがある。
イーストン聖書辞典(1897)によると、新約聖書の「マタイによる福音書」23章23節で出てくる「アニス」は、現在ではイノンドと呼ばれる植物を指している。
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