アイ・ウォント・ユー
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『アイ・ウォント・ユー(シーズ・ソー・へヴィ)』(I Want You (She's So Heavy)) は、1969年に発表されたビートルズのアルバム『アビイ・ロード』に収録されたジョン・レノン作の曲。ビートルズの公式発表曲中、歌詞のあるものに限れば一番長い曲でもある。(7分44秒)
ジョンは1968年頃から後に妻となる小野洋子に捧げた曲を作っているが、本作も彼女にささげたもの。単純な歌詞がひたすら繰り返されることから、発表当時「ジョンの作詞能力は枯渇した」と非難する向きもあった。ジョン自身は「アイ・ウォント・ユーこそが、一番、大切な言葉なんだ。それを繰り返しただけさ。」と語っている。
前半ではジョン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスンによる「へヴィ~」の合唱合戦が聞かれ、ラストではジョンによるモーグ・シンセサイザーによる演奏(ホワイト・ノイズ)が延々と続く。この曲はアナログアルバムではA面最後の曲だが、いきなり止まって終わるのでアルバムが発売された当時多くのファンは驚いたことと思われる。