わたしたちの田村くん
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『わたしたちの田村くん』は、竹宮ゆゆこ/著、ヤス/イラストのライトノベル。電撃文庫刊のシリーズ作品。2006年9月現在2巻までが既刊であり、一応完結とのこと。マンガ化もされており、月刊電撃コミックガオ!で連載中。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] ストーリー
- 中学3年、田村雪貞はふとしたことから松澤小巻に一目惚れをする。しかし、松澤はいわゆる不思議系少女で『故郷の星に帰る』と言っていた。しかし、それが家族を事故で失ったためであったと知った田村は松澤に告白する。その直後に、松澤の祖母が死亡し、松澤は転居してしまう。田村は松澤に手紙で連絡を取り合っていたが受験の頃から手紙は来なくなっていた。高校に入学した田村はクラスメイトの相馬広香と関わっているうちに彼女が中学時代不登校で孤立していたことを知ってしまう。そんな相馬を放っておけない田村は相馬を励まし応援する。すると、相馬はそんな田村のことを好きになってしまい。相馬は田村に告白する。すると、ある日松澤から久しぶりの手紙が来る。『相馬さんって、誰?』
- 番外編「高浦さんちの家族計画」
- 高浦の妹、玉井伊欧が恋愛や性的な事柄を極端に嫌悪し非社会的になっているのを見かねた高浦が妹を更生させようとする。
[編集] 登場人物
- 田村雪貞(たむら ゆきさだ)
- 主人公。かつては昆虫博士だったが現在は鎌倉時代の風俗史に興味を持つ。中学3年時に小巻に一目惚れし告白するも、彼女は転居してしまう。兄、弟、両親との5人暮らし。基本的にノリがよく、お調子者。好物はウナギ。憧れの人物は北条時宗。
- 松澤小巻(まつざわ こまき)
- 高井中学3年時の雪貞のクラスメイト。12歳の時に事故で両親と兄を亡くす。その過去からあまり人と関わらずひっそりと生きたいと思うようになる。祖母と2人暮らし。じょじょに雪貞に心開いてゆくが、中学3年の夏に祖母が死亡したため、転居する。不思議系電波娘。成績はよく、常に学年トップ。陸上部で、200mの選手。好きな食べ物はカレー。誕生日は9月19日、乙女座のO型。
- 相馬広香(そうま ひろか)
- 高校1年時の雪貞のクラスメイト。かなりの美少女で、入学当初は人を寄せつけようとしない態度からツンドラ系美少女と称される。ある理由から中学生活最後の一年間を不登校で過ごす。高校受験時、田村直に家庭教師をしてもらっていた。入学後、同じ中学出身の同級生にからかわれ再び不登校になりかけるが雪貞に励まされ、その結果雪貞を好きになり、告白する。雪貞のファーストキスの相手。料理の腕はよい。
- 蜂谷先生(はちや せんせい)
- 田村雪貞と相馬広香が通う高校の養護教諭(保健医)。相馬に肩入れし、田村、相馬両名にあれやこれやと吹き込む。通称「青い果実」。
- 高浦真一(たかうら しんいち)
- 雪貞の親友。中学時代、クラス委員長をしていた。何かと妹のことを気にかけている。
- 玉井伊欧(たまい いお)
- 真一の腹違いの妹。母親は高浦の父の愛人であり、高浦家の財産を弄ぶ母親を軽蔑している。複雑な家庭環境のせいか元々の本好きがこじれ、オカルティックな黒魔術に目覚めたり、耽美系のウェブサイトを運営するようになってしまった。また、性的な事柄を極端に嫌悪している。雪貞とも面識がある。ポテトという名前のマメシバを飼っている。
- 田村直(たむら なお)
- 雪貞の3歳上の兄、頭脳明晰で日本で最難関といわれるT大理一に進学。広香の家庭教師をしていた。頼れる兄貴。常に辞書のことを気にする。
- 田村孝之(たむた たかゆき)
- 雪貞の3歳下の弟で、スポーツ万能で、女子にモテる。
[編集] 既刊一覧
[編集] 小説作品
- わたしたちの田村くん ISBN 4840230668
- わたしたちの田村くん 2 ISBN 4840231524
- 第三話「さよならサテライト」
- 番外編「高浦さんちの家族計画 ~その2~」
- 「わたしたちの 超!田村くん」(オフィシャル海賊本「電撃hPa(ヘクトパスカル)」掲載)
- 番外編「ひみつメランコリー」(月刊電撃コミックガオ! 2006年7月号別冊付録「『わたしたちの田村くん』ファーストファンブック」掲載)
[編集] 漫画作品
- 月刊電撃コミックガオ!で連載中。
- 作画:倉藤倖
- 『わたしたちの田村くん (1)』 ISBN 4840237034
[編集] ラジオドラマ
電撃大賞にて12月23日より放送。全4回予定。