らいむいろ戦奇譚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
注意: この項目には未成年者の閲覧にふさわしくない記述・表現が含まれています。
『らいむいろ戦奇譚 ~明治日本、乙女 防人ス。~』【らいむいろせんきたん めいじにっぽん、 おとめ さきもりす。】(以後、『戦奇譚』と表記)とは、2002年12月13日にエルフが発売したアダルトゲームである。
なお、当稿では同名のTVアニメ版やOVA版及び、プレイステーション2(以後、「PS2」と表記)用の移植版『らいむいろ戦奇譚☆純』【らいむいろせんきたん・じゅん】(以後、『☆純』と表記)及び、『戦奇譚』の番外編『らいむいろ雀奇譚 ~明治日本、乙女 先ヅモス。~』【らいむいろじゃんきたん めいじにっぽん、おとめ さきづもす。】(以後、『雀奇譚』と表記)及び、続編『らいむいろ流奇譚Ⅹ CROSS ~恋、教ヘテクダサイ。~』【らいむいろりゅうきたん くろす こい、おしえてください。】(以後、『流奇譚Ⅹ』と表記)についてもそれぞれ記述する。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] らいむいろ戦奇譚
らいむいろ戦奇譚(PC) らいむいろ戦奇譚☆純(PS2) |
|
---|---|
プラットフォーム | Windows98/Me/2000/XP(CD-ROM・DVD-ROM版) プレイステーション2(PS2版) |
発売元 | エルフ(PC) 角川書店(PS2) |
発売日 | 2002年12月13日(CD-ROM・DVD-ROM版・初回版・通常版) 2004年3月25日(PS2版・通常版・DXパック) |
ジャンル | ADV+SLG |
レイティング | 18禁(PC) 全年齢対象(PS2) |
名前変更 | なし |
エンディング数 | 6 |
セーブファイル数 | 40(PC) |
画面サイズ | 640×480 |
BGM再生方式 | ? |
キャラクターボイス | 主人公を除いてフルボイス(PC) フルボイス(PS2) |
CGモード | あり |
音楽モード | あり |
回想モード | あり |
メッセージスキップ | あり |
オートモード | あり |
備考 | CD-ROM並びに初回版は初回生産の為、DXパックは限定版の為、それぞれ生産終了。 |
[編集] 概要
日露戦争の旅順攻囲戦(1904年)を舞台としたSF作品であり、数々のアニメやゲームでも知られるあかほりさとるがシナリオを手がけた作品である。
全13話仕立てのアドベンチャーパートとシミュレーションパートを交互にプレイしながら、らいむ隊と呼ばれる5人のヒロインとのシナリオを進めていくゲームシステムからも、アダルトゲーム版『サクラ大戦』という見方が強い。
キャラクターデザイン・原画は本田直樹が担当。
2003年8月29日にはパラレルワールドに当たる番外編『雀奇譚』が発売、2003年1月にはPC版と同名のUHFアニメとしてTVアニメ化、2004年3月25日にはPS2版『☆純』が発売された。
[編集] ストーリー
戦いは日本軍優勢で進むが、大国ロシアで世界屈指の大要塞である旅順要塞の攻略には苦戦していた。そこには、人智を超えた力が潜んでいたからである。
ロシアの増援が日本に到着する前に、陸海での重要拠点である旅順要塞を攻略しなければ、日本軍の勝利は無い。
その頃、北海道の大地に一人の青年が足を踏み入れていた。
彼の名は、馬飼新太郎。かつてロシアに駐在していた元外交官である。現地で夜も共にするほどの熱き恋仲となった金髪美女・ソフィアを、やむなく現地に残したまま日本へ帰国していた彼は、彼女のことを気に掛けながら、新設校の『天乃原女学院』へ教師として赴任する。
だが、そこで彼を待っていた5人の教え子には、彼の知らない秘密の使命があった。
彼女達は日本軍直属の極秘特殊部隊、その名も『らいむ隊』。自分達の魂に秘められた力である『魂色』(こんじき)を具現化、分身である『礼武』(らいむ)を駆使して、旅順要塞に潜む謎の軍団を倒すという使命を背負っていた。更には、彼女達の居る天乃原女学院とは、旅順要塞攻略の為の決戦兵器・浮遊戦艦『天乃原』でもあったのだ。
新太郎と5人の教え子は、こうして旅順要塞を目指すこととなった。
[編集] 登場人物
声優名はTVアニメ版とOVA版とPS2版のもの。PC版では全て非公表。らいむ隊5人の名前は戦国末期に活躍した武将の名字と、繊維、織物、染色技術などの名称を組み合わせたもの。また、彼女達が用いる礼武の名前は、本人の名前の元となった武将の名である。
[編集] らいむ隊
[編集] その他
[編集] TVアニメ版・PS2版のみに登場
[編集] 名前の元となった武将
- 真田木綿 - 礼武:ユキムラ(真田幸村)
- 本多更紗 - 礼武:タダカツ(本多忠勝)
- 加藤麻 - 礼武:キヨマサ(加藤清正)
- 福島絹 - 礼武:マサノリ(福島正則)
- 黒田綸子 - 礼武:ナガマサ(黒田長政)
[編集] 得意、不得意科目
ゲームで設定されているヒロインの得意、不得意科目を5段階で以下に示す。それぞれのヒロインには1つずつ得意、不得意科目がある。
5=得意 4=やや得意 3=普通 2=やや苦手 1=苦手
ヒロイン\科目 | 国語 | 英語 | 算術 | 修身 | 音楽 | 保健 | 体操 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
真田木綿 | 2 | 3 | 4 | 1 | 3 | 5 | 4 |
加藤麻 | 4 | 2 | 1 | 4 | 3 | 3 | 5 |
福島絹 | 4 | 3 | 5 | 4 | 1 | 3 | 2 |
黒田綸子 | 5 | 3 | 4 | 3 | 4 | 2 | 1 |
本多更紗 | 3 | 1 | 2 | 3 | 5 | 4 | 4 |
[編集] プロフィール
ヒロインのその他の設定を以下に示す。
ヒロイン\項目 | 誕生日 | 血液型 | 身長 | バスト | ウエスト | ヒップ | 礼武(属性) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
真田木綿 | 8月2日 | B型 | 152cm | 83cm | 56cm | 82cm | ユキムラ(火) |
加藤麻 | 4月13日 | O型 | 142cm | 76cm | 55cm | 80cm | キヨマサ(土) |
福島絹 | 9月9日 | A型 | 156cm | 96cm | 60cm | 86cm | マサノリ(金) |
黒田綸子 | 11月15日 | AB型 | 153cm | 92cm | 58cm | 85cm | ナガマサ(風) |
本多更紗 | 7月14日 | B型 | 167cm | 93cm | 60cm | 87cm | タダカツ(水) |
[編集] 主題歌
- OP:「凛花」
- 作詞:Lime 作曲/編曲:佐藤和豊 歌:らいむ隊(清水愛・音宮つばさ・笹島かほる・あおきさやか・相本結香)
- ED:「ETERNAL」
- 作詞:坂田和子 作曲/編曲:佐藤和豊 歌:らいむ隊
[編集] 各話タイトル
- 戦艦の中の女学校
- 天乃原発進
- 軍人として、教師として
- 名探偵更紗!?
- もう一つの故郷
- 愛と夜這いと温泉と
- 千羽鶴
- 大凶なんか怖くない!
- リトル・ステップ
- 閉ざされた心
- おにいちゃんの日
- 最後の授業
- 勝利の鐘よ、未来へ響け
[編集] PC版補足
- 作品タイトルについて
- 作品タイトルに、同じく日露戦争・旅順攻囲戦を描いた映画『二百三高地』の主題歌「防人の詩」(さだまさし)を参考にした節(「防人」は歌のタイトル、「教えてください」は歌い出しの一節、など)が見られるが、真偽は不明。
[編集] TVアニメ版
[編集] 概要
2003年1月から3月にかけて、独立UHF局を中心に放送された。全13話。
PC版に忠実なシナリオとサブタイトル(第6話を除く)に、アダルトゲーム原作物には恒例のお色気シーンを多数盛り込んで作られたが、それゆえに物議を醸すことにもなった。詳しくは「TVアニメ版補足」を参照。
なお、お色気シーンについてはDVD版で『ディレクターズカット版』と称して、らいむ隊の入浴シーンや新太郎のセックスシーンなど、TV放送分ではカットされたシーンをノーカットで収録する方式(要は後の『流奇譚Ⅹ』や『下級生2』の先駆け)を取っている。
[編集] スタッフ
- 監督:鈴木行
- エグゼクティブプロデューサー:高野秀夫
- プロデューサー:大宮三郎
- アニメーションプロデューサー:光延青児
- シリーズ構成:あかほりさとる
- キャラクター原案:本田直樹
- 脚本:あかほりさとる・吉岡たかを・子安秀明
- キャラクターデザイン:渡辺真由美
- 美術監督:河野次郎
- 色彩設定:安藤由香里
- 撮影監督:佐藤太郎
- 編集:坂本雅紀
- 音響監督:たなかかずや
- 音響プロデューサー:飯塚康一・平田哲
- 音楽:大森俊之
- 制作プロデューサー:岩川広司
- OPアニメ/EDアニメ
- 絵コンテ/演出:鈴木行 作画監督:渡辺真由美
[編集] 主題歌
- OP:『凛花』
- 作詞:Lime 作曲/編曲:佐藤和豊 歌:らいむ隊(清水愛・音宮つばさ・笹島かほる・あおきさやか・相本結香)
- ※PC版と同じ曲の再レコーディング版。
- ED:『空のむこう』
- 作詞:小室みつ子 作曲:中村翼 編曲:佐々木聡作 歌:at Gallery
[編集] 各話タイトル
- 戦艦の中の女学校(脚本:あかほりさとる 演出:平池芳正 絵コンテ:鈴木行 作画監督:渡辺真由美)
- 天乃原発進(脚本:吉岡たかを 演出:高島大輔 絵コンテ:鈴木行/井上草二 作画監督:鎌田祐輔)
- 軍人として、教師として(脚本:あかほりさとる 演出:大西景介 絵コンテ:鈴木行/平池芳正 作画監督:金相燁)
- 名探偵更紗!?(脚本:吉岡たかを 演出:高島大輔 絵コンテ:井硲清高 作画監督:伊藤秀樹)
- もう一つの故郷(脚本:あかほりさとる/子安秀明 演出:鎌田祐輔 絵コンテ:西村純二 作画監督:鎌田祐輔)
- 静かなる休日(脚本:あかほりさとる 演出:山内東生雄 絵コンテ:鈴木行 作画監督:渡辺真由美)
- 千羽鶴(脚本:吉岡たかを 演出:大西景介 絵コンテ:西村純二/井硲清高 作画監督:守川均)
- 大凶なんか怖くない!(脚本:あかほりさとる/子安秀明 演出:高島大輔 絵コンテ:西村純二 作画監督:平林孝)
- リトル・ステップ(脚本:子安秀明 演出:鎌田祐輔 絵コンテ:鈴木行 作画監督:鎌田祐輔)
- 閉ざされた心(脚本:吉岡たかを 演出:古川順康 絵コンテ:古川順康 作画監督:渡辺真由美)
- おにいちゃんの日(脚本:あかほりさとる 演出:山内東生雄 絵コンテ:井硲清高 作画監督:渡辺真由美)
- 最後の授業(脚本:吉岡たかを 演出:鎌田祐輔 絵コンテ:森邦宏/西村純二 作画監督:鎌田祐輔)
- 勝利の鐘よ、未来へ響け(脚本:あかほりさとる 演出:高島大輔 絵コンテ:鈴木行 作画監督:渡辺真由美)
[編集] 放送局
[編集] TVアニメ版補足
- EDアニメについて
- 第1話では制作が間に合わず、発表済みの版権絵を並べてお茶を濁していた。第2話以降公開された内容は、らいむ隊がEDテーマに合わせて華やかに踊るというものだったが、手前から奥へ向かって一列に並んだ彼女達が腰に両手を添えて尻を振るシーンで、右手が全て左手になってしまっているという重大な作画ミスが発覚した(作画監督の渡辺真由美が原画段階で間違っていたことに気付かずノーチェックで通してしまったのか、渡辺が作監段階で勘違いして左手に修正してしまったのかは不明)。特に公式発表はされなかったが、TV放送では第5話から、DVD版では第1話から修正されている。
- サンテレビでの放送について
- 放送時間が18:00~18:30だった為に視聴者(関西の男子大生やPTA、更には日露戦争を正当化するなどといった苦情が来たという)から苦情が殺到し、放送倫理・番組向上機構でも大きく取り上げられる珍事となった。これには以下のような理由がある。
- サンテレビ側は、当時の深夜枠に空きが無かったことと、深夜枠でないと放送できない露骨な性描写が存在する内容であることを理由に、ソフトガレージ側に一度は放送見送りを打診した。
- しかし、ソフトガレージ側は放送見送りによって関西での宣伝が疎かになることを懸念し、どの時間帯になろうと放送するよう、サンテレビ側に強く要請した。
- そこでサンテレビ側はやむなく、空きのあった18:00~18:30枠にこの作品を組み込んだ。
- 結果、先述の珍事となり、ソフトガレージは放送を無理に要請した責任を取る意味で、サンテレビへの出入りを禁じられた。
- なお、サンテレビはこのように回答しているが、サンテレビは24時間放送ではない為、「深夜枠に空きがなかった」という回答にも疑問が残るところである。
- この問題はKBS京都にも及び(こちらは深夜枠で放送していたが、サンテレビとは古くから懇意にある放送局の為)、以後のソフトガレージおよび関連会社のケイエスエス作品(『HAPPY★LESSON ADVANCE』、『流奇譚Ⅹ』、『下級生2』)の関西地区ネット局はテレビ大阪(TVO)となり(放送時間は深夜帯)、TVOにとっては思わぬ形でUHFアニメのネットを開始することになった。
- ソフトガレージがTVアニメ制作から撤退した後は、この作品の広告代理店である読売広告社が関与しているUHFアニメは、版権元がメディアワークスの作品を中心に、TVOで放送する例が散見される。
- なお、この一件が原因かどうかは不明だが、これ以降サンテレビに限らず、各地のローカル局などでの夕方時間帯におけるアニメ番組の放送は、昭和60年代以前の再放送分を除いて激減している(TOKYO MXなどの例外はあるが)。
- TV本放送時の騒動について
- TV放映時には、韓国Yahoo!記事で「歴史を歪曲している」との意見記事があり、日本のアニメファンの間で一時話題になった。これは、韓国では日露戦争のことを「日本が朝鮮を支配すべく行った侵略戦争」とする歴史観がある為である。一般的に日本の「戦前」を描いた作品は、特に進歩的な歴史観で描かれたものを除くと、韓国人らが反発するものが多い(映画『火垂るの墓』が代表例)。一方で同じ「戦前」でも、大正時代を舞台にしたゲーム『サクラ大戦』などに関してはそうした反発は一切出ず、「『らいむいろ戦奇譚』は駄目だが『サクラ大戦』は良い」と、むしろ韓国内でも好まれていた。韓国自身とは直接的にも間接的にも関連しない作品である為、ごく普通に受け容れられている模様。
- ちなみに、日本での本放送時には韓国では未放送だった為、現地で本放送を見る手段は違法コピーのみだったと推測される。
[編集] OVA版
[編集] 概要
ソフトガレージから『らいむいろ戦奇譚 南国夢浪漫』のタイトルで初回限定版・通常版が発売された。全2巻。
本作の内容は、後述の『雀奇譚』に収録のミニシナリオと同じく、続編の『流奇譚Ⅹ』への掛け橋である。その為もあって、『流奇譚Ⅹ』からメインヒロインである島つむぎがゲスト出演している。しかし、あくまでゲスト扱いなのか、らいむ隊との会話シーンは用意されず、声優表記も「?」で伏せられていた。また、今回は媒体がOVAということもあり、かつて物議を醸したお色気シーンについては、TVアニメ版より更に直球な描写で展開される。
なお、TVアニメ版から引き続き関わってきたスタッフの大半が、本作をもって降板することになった為(理由は「OVA版補足」を参照)、「アニメ版らいむはここで終了」とする見方もある。
[編集] スタッフ
- 監督:鈴木行
- エグゼクティブプロデューサー:高野秀夫
- プロデューサー:川上泰弘/里見哲郎
- アニメーションプロデューサー:光延青児
- キャラクター原案:本田直樹
- キャラクターデザイン:渡辺真由美
- シリーズ構成:あかほりさとる
- 脚本:あかほりさとる/子安秀明
- 美術監督:河野次郎
- 色彩設定:津野歩
- 撮影監督:佐藤太郎
- 編集:坂本雅紀
- 作画監督:渡辺真由美/鎌田祐輔/竹上貴弘
- 演出/絵コンテ:鈴木行
- 音響監督:たなかかずや/松本ゆきを
- 音響プロデューサー:飯塚康一/平田哲
- 音楽:大森俊之
- OPアニメ
- 絵コンテ/演出:鈴木行 作画監督:渡辺真由美
- 制作:スタジオ雲雀
- 製作:ソフトガレージ
[編集] 主題歌
- OP:「凛花」
- 作詞:Lime 作曲/編曲:佐藤和豊 歌:らいむ隊(清水愛・音宮つばさ・笹島かほる・あおきさやか・相本結香)
- ED:「学園天国」
- 挿入歌:「ひとつになりたい」
- 作詞:SACHI 作曲:TETSURO 編曲:藤井ノブヤ 歌:真田木綿(清水愛)
- 挿入歌:「秋風の行方」
- 作詞:青朧亜衣加 作曲/編曲:中村翼 歌:加藤麻(笹島かほる)
- 挿入歌:「夢色物語」
- 作詞:SACHI 作曲:TETSURO 編曲:藤井ノブヤ 歌:本田更紗(音宮つばさ)
- 挿入歌:「わたぼうし」
- 作詞:SACHI 作曲:TETSURO 編曲:藤井ノブヤ 歌:福島絹(あおきさやか)
- 挿入歌:「チカラ」
- 作詞/作曲:田中花乃 編曲:藤井ノブヤ 歌:黒田倫子(相本結香)
[編集] 各巻タイトル
[編集] OVA版補足
- スタッフ入れ替えについて
- 本作発売後、TVアニメ版でプロデューサーを務めていた大宮三郎が代表作の一つである『HAPPY★LESSON THE FINAL』でケイエスエスに見切りを付け、大半のスタッフを連れてトライネットエンタテインメントへ移籍した為、本作の続編に当たる『流奇譚Ⅹ』は、ほぼ別スタッフでの制作を余儀なくされることとなった。要は、ビジュアル面(とエロ面)のクオリティで高い評価を得た『戦奇譚』と同等に、『流奇譚Ⅹ』のヒロインを(島つむぎだけとはいえ)拝めるのは本作だけ、ということである。
[編集] PS2版
[編集] 概要
『らいむいろ戦奇譚☆純』のタイトルで、角川書店より2004年3月25日に発売された。
PC版にあった過激な性描写を削除、主人公の新太郎の台詞を音声出力、TVアニメ版に出ていた紅糸・黄糸・蒼糸の3人を追加などの変更が加えられている。
なお、OPアニメはTVアニメ版スタッフにより新調された。初回限定版『DXパック』には、「他人【ひと】にはいえない!DVD」と称した特典DVDに、PS2版本編のOPアニメより肌の露出度を高めた「裏OPアニメ」が収録されている。
[編集] 関連商品
[編集] CD
-
- 『らいむいろ戦奇譚 ドラマCD』
- 発売:ソフトガレージ 販売:ケイエスエス
-
- 『らいむいろ戦奇譚 ドラマCDSP』
- 発売・販売:フロンティアワークス
[編集] コミック
[編集] ムック
-
- 『らいむいろ戦奇譚 完全ビジュアルブック』
- 著:電撃アニマガ編集部 発売:メディアワークス
- 『メガミマガジンスペシャルセレクション らいむいろ戦奇譚ビジュアルコレクション』
- 著:メガミマガジン編集部 発売:学研
[編集] 小説
-
- 『らいむいろ戦奇譚 開戦前夜』
- 著:あかほりさとる 発売:メディアワークス
[編集] らいむいろ雀奇譚
らいむいろ雀奇譚 | |
---|---|
プラットフォーム | Windows98/Me/2000/XP |
発売元 | エルフ |
発売日 | 2003年8月29日(CD-ROM特別限定版・DVD-ROM版) |
ジャンル | ADV+TBL |
レイティング | 18禁 |
名前変更 | なし |
エンディング数 | ? |
セーブファイル数 | ? |
画面サイズ | 640×480 |
BGM再生方式 | ? |
キャラクターボイス | 主人公を除いてフルボイス |
CGモード | あり |
音楽モード | あり |
回想モード | あり |
メッセージスキップ | あり |
オートモード | あり |
[編集] 概要
『らいむいろ雀奇譚 ~明治日本、乙女 先ヅモス。~』(らいむいろじゃんきたん めいじにっぽん、おとめ さきづもす。)は、2003年8月29日にエルフから発売されたWindows用アダルトゲーム。『戦奇譚』のパラレルワールドを舞台にした、脱衣麻雀ゲームである。
本作での馬飼新太郎は、天乃原女学院ならぬ『天乃原女子雀荘』に赴任してきた、新人麻雀教師という設定。アドベンチャーパートでの会話と麻雀パートでの対局結果により、ロシア側も含めた全ヒロインとのセックスを楽しめるようになる他、キャラクターデザイナーの本田直樹を初めとする有名原画マンが原画を描き下ろしたPC用壁紙も入手可能となる。また、麻雀パートのフェイスウィンドウの原画は、TVアニメ版で本多更紗役を演じた音宮つばさが担当している。
なお、ゲーム本編とは別に、『戦奇譚』本編の後日談を描いた3本のミニシナリオ(第14話『たいせつなひと』、第15話『いつも通りのいつも』、第16話『乙女たちの戦争』)も収録されており、その内容が『流奇譚Χ』にらいむ隊が出ない理由となっている。
[編集] らいむいろ流奇譚Χ
らいむいろ流奇譚Ⅹ CROSS ~恋、教ヘテクダサイ。~ | |
---|---|
プラットフォーム | Windows98/Me/2000/XP |
発売元 | エルフ |
発売日 | 2004年12月24日 |
ジャンル | ADV+SLG |
レイティング | 18禁 |
名前変更 | なし |
エンディング数 | 6 |
セーブファイル数 | 40 |
画面サイズ | 640×480 |
BGM再生方式 | ? |
キャラクターボイス | フルボイス(主人公は除く) |
CGモード | あり |
音楽モード | あり |
回想モード | あり |
メッセージスキップ | あり |
オートモード | あり |
備考 | 初回版にサウンドトラックCDを同梱 |
[編集] 概要
『らいむいろ流奇譚Ⅹ CROSS ~恋、教ヘテクダサイ。~』(らいむいろりゅうきたん くろす こい、 おしえてください。)とは、2004年12月24日に『戦奇譚』の続編としてエルフが発売したWindows用アダルトゲーム。
日露戦争の奉天会戦(1905年)を舞台としたSF作品である。全13話仕立てのアドベンチャーパートとシミュレーションパートを交互にプレイしていくゲームシステムは前作と同様だが、後者は大幅に改良されている。
キャラクターデザイン・原画は前作同様、本田直樹が担当。
また『戦奇譚』、『雀奇譚』、『流奇譚Ⅹ』と限定グッズをセットにした『らいむいろプレミアムセット』も発売された。
[編集] ストーリー
時は明治38年(1905年)。
前年のらいむ隊の活躍もあってロシアの大要塞・旅順は陥落したが、戦争はまだ終わる気配を見せていなかった。厳しく変わらない戦況に、日本軍はらいむ隊結成計画を再び立ち上げる。だが、先の戦いで活躍した5人の少女は、既に除隊していた。旅順からの帰路において、隊長、教師、そして身も心も愛する対象にまでなっていた男性の命を救うべく、全ての魂色を捧げた為に…。
一方、ロシアでは新たな謎の存在・『ファーデン騎士団』が暗躍し始めていた。その目的は日本軍の撃滅と、『ラスプーチンの遺産』…魔の力が関わっていることは明白であった。
そこで日本軍は、日本全国から新たに5人の少女達を召集。天乃原に乗り込んだ彼女達は、同様に隊長兼教師として選ばれた陸軍の士官候補生・犬養強志朗の下、『陸軍らいむ隊』として、天乃原女学院の生徒として、ファーデン騎士団の本拠地・『エルミタージュ』を目指す…。
[編集] 登場人物
声優名はTVアニメ版のもの。PC版では全て非公表。ヒロインは前作とは異なる5人で、「陸軍らいむ隊」と呼ばれる。なお、公式サイトなどで用いられた「らいむ隊 Army」という名称は、声優ユニットとしての名称。作中では使われていない。
前作のらいむ隊同様、陸軍らいむ隊の名前は戦国末期に活躍した武将の名字と、繊維、織物、染色技術などの名称を組み合わせたもの。また、彼女達が用いる礼武の名前は、本人の名前の元となった武将の名である。
[編集] 陸軍らいむ隊
[編集] 前作から引き続き登場
[編集] TVアニメ版のみに登場
[編集] その他
[編集] 名前の元となった武将
- 島つむぎ - 礼武:サコン(島左近)
- 直江シュロ - 礼武:カネツグ(直江兼続)
- 井伊錦 - 礼武:ナオマサ(井伊直政)
- 服部かすり - 礼武:ハンゾウ(服部半蔵)
- 鍋島綾 - 礼武:ナオシゲ(鍋島直茂)
[編集] 各話タイトル
- 恋と青春の出陣
- すれちがいの決闘
- 天乃原一大事!
- 戦え 白衣の天使
- 僕であるために
- 山だ! キノコだ! 肉林だ!
- あたしのご主人様
- 学べよ乙女
- 閉ざされた迷宮
- 愛ある限り
- ありのままに
- 奉天の魔卵
- 乙女の純情、恋と舞え
[編集] TVアニメ版
[編集] 概要
2005年1月から3月にかけて、独立UHF局を中心に放送された。全13話。
恒例のお色気シーンについては前作より抑え目となっており、DVD版で追加するディレクターズカット方式なのは前作と同様。また、キャラクターデザイナーがOVA版『バイブルブラック』で知られるよし天に変更されているが、原画や作画監督にまで関わってはいない為、全体的な作画レベルは前作に比べて低め。礼武についてもフルCGだった前作から一転、キャラクター同様に手描きとなった。 あかほりさとるが大和紅名義であるなど、脚本家の名前は全て変名で表記されている。 なお、各話タイトルについては前作と違い、全てPC版とは別のものが付けられている。
[編集] スタッフ
- 監督:冨永恒雄
- シリーズ構成:あかほりさとる
- プロデューサー:高野秀夫
- アニメーションプロデューサー:安部正次郎
- キャラクター原案:本田直樹
- キャラクターデザイン:よし天
- 美術監督:高橋和博
- 色彩設定:西表美智代
- 撮影監督:中村昌樹
- 編集:瀬山武司
- 音響監督:たなかかずや/松本ゆきを
- 音響プロデューサー:平田哲
- 音楽:澤口和彦
- 音楽プロデューサー:伊藤義之(ランティス)
- 制作プロデューサー:村竹保則
- OPアニメ/EDアニメ
- 絵コンテ:冨永恒雄 演出:中村賢太朗 作画監督:津元美尾/福世孝明
- 制作:A・C・G・T
- 製作:ソフトガレージ
[編集] 主題歌
- OP「至純花」
- ED「黄昏少女」
- 作詞:畑亜貴 作曲/編曲:Dr.KOMA 歌:らいむ隊Army
[編集] 各話タイトル
- 漢【おとこ】の名は強志朗!(脚本:大和紅 演出:中村賢太朗 絵コンテ:冨永恒雄 作画監督:津元美尾)
- 甘い衝撃(脚本:木琴童一 演出:守田芸成 絵コンテ:冨永恒雄 作画監督:西部師経)
- はじめての先生(脚本:千倉冬 演出:小林孝嗣 絵コンテ:小林孝嗣 作画監督:岡野幸男)
- 泣き虫忍法帖(脚本:木琴童一 演出:園田雅裕 絵コンテ:冨永恒雄 作画監督:宮田奈保美)
- いたずらっ娘純情(脚本:木琴童一 演出:中村賢太朗 絵コンテ:中村賢太朗 作画監督:津元美尾)
- 僕のまま(脚本:赤尾でこ 演出:守田芸成 絵コンテ:政木伸一 作画監督:西武師経)
- 今だ漢だ変身だ!(脚本:木琴童一 演出:小林孝嗣 絵コンテ:小林孝嗣 作画監督:今木宏明/岡野幸男)
- 俺たちの旅立ち(脚本:千倉冬 演出:園田雅裕 絵コンテ:工藤進 作画監督:宮田奈保美)
- 子供以上、大人未満(脚本:赤尾でこ 演出:中村賢太朗 絵コンテ:中村賢太朗 作画監督:津元美尾)
- 百合は美しく散る(脚本:木琴童一 演出:守田芸成 絵コンテ:政木伸一 作画監督:西武師経)
- 泣かない心(脚本:赤尾でこ 演出:粟井重紀 絵コンテ:川島宏 作画監督:岡野幸男)
- よみがえる魔卵【ダークエッグ】(脚本:木琴童一 演出:園田雅裕 絵コンテ:冨永恒雄 作画監督:宮田奈保美)
- 恋と勝利を教えてください!(脚本:大和紅 演出:中村賢太朗 絵コンテ:冨永恒雄 作画監督:津元美尾)
[編集] 放送局
[編集] 関連商品
[編集] CD
-
- 『らいむいろ流奇譚Ⅹ CROSS ~恋、教ヘテクダサイ。~ キャラクターソング集』
- 『TVアニメ らいむいろ流奇譚Ⅹ CROSS ~恋、教ヘテクダサイ。~ オリジナルサウンドトラック』
- 『TVアニメ らいむいろ流奇譚Ⅹ CROSS ~恋、教ヘテクダサイ。~ オリジナルドラマCD』
- 発売:ランティス
[編集] 外部リンク
- 『らいむいろ戦奇譚』PC版公式サイト(18禁)
- 『らいむいろ戦奇譚☆純』公式サイト
- 『らいむいろ雀奇譚』公式サイト(18禁)
- 『らいむいろ流奇譚Ⅹ』PC版公式サイト(18禁)
- 『らいむいろ戦奇譚』TVアニメ版公式サイト『天乃原作戦本部』
- 『らいむいろ流奇譚Ⅹ』TVアニメ版公式サイト
カテゴリ: 成人向け記事 | アダルトゲームソフト | プレイステーション2用ソフト | アニメ作品 ら | UHFアニメ | ハーレムアニメ | スタジオ雲雀