とんぼ (テレビドラマ)
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1988年10月7日から1988年11月25日までの期間、毎週金曜日の21:00~21:54(JST)に放映された(第1回のみ21:00~22:24(JST)の拡大版)。全8回。
俳優としても活動しているシンガーソングライター、長渕剛の5作目の主演連続テレビドラマ作品。
後にこのドラマの続編として、1997年にフジテレビで「英二ふたたび」がスペシャル番組として放映され、また1999年には映画「英二」が公開された。
タイトルバックで英二が人の波と海の波をかきわけて歩くシーンは「決して人の波に飲み込まれない」=「流行に流されない」つまり当時ありきたりなアイドル歌手が乱発していた時期でただ一人己の信念を貫き通した長渕剛を象徴したシーンとも推測できる。
最終回の衝撃的な結末は、今も語り種になっている。また、このドラマで好演技を披露した哀川翔は、以降俳優業にも本格的に乗り出すことになった。
目次 |
[編集] あらすじ
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
2年の刑期を終え、出所した暴力団・八田組の若頭、小川英二(おがわ えいじ)。しかし、出迎えに来たのは舎弟分の水戸常吉(みと つねよし)だけだった。英二が刑務所に入っている間、さまざまな問題が起きていた。妹・あずさは大学を中退して勝手に喫茶店で働いていたり、恋人・夏実は英二が刑務所に入った瞬間に他の男と付き合っていた。また英二は刑務所の中で八田組のさまざまな裏事情を握っていた。英二の下克上に恐れを感じた組長・八田昇は英二を始末しようと企んでいた。そんな中、あずさの働く喫茶店のオーナー・波子(なみこ)と出会い、波子は英二に想いをよせていき、また英二も波子のことを気になりかけていた。
最終回のラストシーンで、電話ボックスから出た直後、八田組の残党に刺され、血まみれになりながらも立ち上がり、人込みの中を歩く姿は、主人公・小川英二の生き様を強烈に印象付けるとともに、その周りを取り囲む通行人の姿が、他人に無関心な現代社会の非情さを浮き彫りにした。
[編集] キャスト
[編集] スタッフ
[編集] 主題歌・挿入歌
[編集] サブタイトル
- アニキが帰ってきた街 (10月7日)
- いつかの少年 (10月14日)
- ふたりの始まり (10月21日)
- 東京のバカヤロー! (10月28日)
- 遠い記憶 (11月4日)
- 闇の中の光 (11月11日)
- 明日なき道へ (11月18日)
- 海を見た日に (11月25日)
[編集] エピソード
- 本作は親子ジグザグで脚本を務めた黒土三男と長渕との話し合いの中で、「日常生活では頭にくることがいっぱいあるけど、面と向かってはなかなか言えない。ケンカもしたくない。でも言おうよ」といった会話から生まれた作品である。
- 番組開始当初からプロデューサーと対立していた。
- 第7回向田邦子賞受賞作品。
- また、このドラマを語る上で欠かせないのが今やある種の伝説となっている長渕キックである。このキックは長渕が中洲で歌っていた頃に酔っ払ったサラリーマンに演歌を歌うよう強要され拒否した際に自らが受けたものである。蹴り上げた後に自身もよろけてしまう動きでファンや視聴者の間で大きな話題となった。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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