たい焼き
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たい焼き(鯛焼き、タイヤキ)は、小麦粉、卵、砂糖などからつくった生地を魚の鯛をかたどった焼き型に流し入れて焼き、片側に餡をのせて両側を合わせて焼いた焼き菓子であり、主に日本で製造・販売されるものである。
今川焼きと同種の食べ物である。 たい焼き(鯛焼き、タイヤキ)は、1909年、東京麹町の「浪花家」(現在の浪花屋総本家)の神戸清次郎によって考案された。発売価格は一匹1銭であった。
たい焼きの焼型には、1匹ずつ焼き上げる型と複数匹を一度に焼き上げる型の2種類がある。他の様々な菓子との競争により、手間がかかる前者の焼型の使用は減少を続けており、近い将来に消滅すると予測されている。
[編集] 余談
- しっぽ(鯛の尾部)まで餡が入っているかどうか、また入っているべきか否かについて、かつて文学者を巻き込んだ「鯛焼き論争」があった。
- 「もともとしっぽは、指でつまんで食べるための持ち手であり、最後に捨ててしまうものだったので、餡は無いのが正式である。」
- 「甘い餡を食べた最後の口直しとするために、餡を入れるべきではない。」
- 「しっぽの先まで餡が入っていないと、損をしたような気がするので、入れるべきだ。」
- 「しっぽまで餡が入っていることで、値打ち感のアップなどの差別化が図れる。」
- などが代表的な争点とされる。
- また、上記に関連して、頭から食べるのが正統かしっぽから食べるのが正統かという議論も繰り広げられた。
- 韓国にはたい焼きを模した「プンオ・パン」がある。「プンオ」とはフナのことである。
- 一匹ずつ焼かれた鯛焼きの「魚拓本」が装丁本で出版もされている。
- 関東では埼玉県川越市の菓子屋横丁にあるたい焼き屋が密かな名店として知られる。衣に秘訣があり、サク・フワッの食感が絶品。
- たい焼きを主人公にした曲『およげ!たいやきくん』(1976年)が450万枚以上のレコード・CDを売り上げた。
[編集] 関連書籍
- 「たい焼の魚拓 - 絶滅寸前『天然物』たい焼37種」 JTB、2002年2月 ISBN 4-533-04029-2
- 「やったモン勝ち! - 海外でタイヤキを売ると言う無謀でささやかなワーキングホリデードリームズ」 筑摩書房、2002年3月 ISBN 4-480-81819-7