されど罪人は竜と踊る
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『されど罪人は竜と踊る』(されどつみびとはりゅうとおどる)は、角川スニーカー文庫から発行されている浅井ラボのライトノベル。イラストは宮城。第7回スニーカー大賞〈奨励賞〉受賞作。
目次 |
[編集] 概要
ストーリーのほぼ全てがバットエンド。人間の醜さ・身勝手さを描く作品は数多いが、それらに見られる抽象画的・教訓的・世紀末的な儚さや、荒野感を引き立てるような逆説的な美しさ・潔さを取っ払い、人間の自己満足・自己陶酔・自己弁護を許さない、作者の引用いわく『地獄の糞尿の海を泳ぐ』かの如き気分にさせられる作風で、作者の鬱がこれでもかというくらい凝縮された作品であり、ティーンズ文庫きっての惨エロ・過グロ・陰鬱なドス黒『ライト』ノベルとなっている。
[編集] ストーリー
量子世界の基本単位である、作用量子(プランク)定数hを操作し、森羅万象を生み出す力、咒力。これを操るものたちを咒式士。その力を人殺しやバケモノ退治に使う者たちは攻性咒式士と呼ばれる。掃き溜めの町エリダナの咒力を操る二人の(ダメ)咒式士たち罪人と、頭のイカれた依頼人・友人・犯罪者・同業者たち人格破綻者と、竜の物語。
[編集] 登場人物
[編集] アシュレイ・ブフ&ソレル咒式事務所
- ガユス・レヴィナ・ソレル (CV:谷山紀章)
所属:ダラハイド咒式事務所→アシュレイ・ブフ&ソレル咒式事務所
主人公。ヘタレ赤毛眼鏡。百八十センチメルトルを超える長身で、俳優の故ラグマノフ似の美形。 本作はほぼ彼の主観視点で語られる。 化学練成系咒式士、到達者たる第十三階梯(ダラハイド咒式事務所時代は六~八階梯。1巻の時点では十二階梯)。没落貴族ソレル子爵家出の準爵で、リューネルグ咒式大学中退。現在はギギナとコンビを組み、エリダナに事務所を構える。相棒の浪費癖と凶悪な仕事に喘ぎつつ、塾講師のバイトをしながら暮らしている。基本的に不運で浮気性。しかし、向上心も自己分析も出来、かなり聡明。化学練成系咒式士にありがちな理論づくめの性格は、長所でもあり短所でもある。 戦争で失った妹のアレシエル、そして過去の恋人クエロやダラハイド咒式事務所での「裏切り」を今でも引き摺っている。モルディーンに「宙界の瞳」と呼ばれる指輪を渡され、それが時折彼が狙われる原因となることも。使用する魔杖剣は、ともに最大業物の「断罪者ヨルガ」「贖罪者マグナス」。
- ギギナ・ジャーディ・ドルク・メレイオス・アシュレイ・ブフ(CV:松風雅也)
所属:ダラハイド咒式事務所→アシュレイ・ブフ&ソレル事務所
主人公。竜を屠ることを生業とする民族「ドラッケン族」と人間のハーフ。銀髪に鋼色の瞳、白皙の肌、二メルトル近い長身に完璧に近い鍛え上げられた肉体と、この世の物とは思えない程の美形。生体強化系咒式士第十三階梯(ダラハイド咒式事務所時代は十一階梯)。戦闘狂で剣術の達人。戦いの中にこそ己という存在を認める危険な男。ガユスとは三年来の相棒で、付き合いは前事務所を入れれば五年程。互いに反発しているが息の合ったコンビネーションは見事。無意味にドラッケン族としての己を誇り、きわめて傍若無人で傲岸不遜、ガユス以外の人間が交流不可能なほど性格が捻じ曲がっていて頭が悪い。すさまじい浪費家。家具マニアで、名前をつけて愛でている。一番のお気に入りは椅子の「ヒルルカ(♀)」。故郷に許婚が居て、彼女には頭が上がらないようだ。使用する魔杖剣は、真大業物「屠竜刀ネレトー」。
- アナピヤ
所属:アシュレイ・ブフ&ソレル事務所
4巻「くちづけには長く、愛には短すぎて」より登場。 とある旅一座に拾われ、その一座が咒式士強盗に襲われた時にガユスとギギナに救助された記憶喪失の少女。すさまじいまでの咒力を持つ。千三百年以上生きた銀竜ムブロフスカに狙われ、また大量の咒式士を雇ってまで彼女を奪おうとする者も居り、正体が疑問視される。
- ジヴーニャ・ロレッツォ(CV:長沢美樹)
1巻から登場。 ガユスの恋人。尖った耳を持つ、アルリアン人と人間のハーフ。白金色の髪の色白の美女で、ガユス本人も認める程、彼にはもったいない程いい女。製薬会社に勤めている。咒式を扱えないが、腹の底はものすごく黒い。その黒さが表に出たときの状態は「黒ジヴ」「黒の魔女皇」などと呼ばれ、ガユス、ギギナをはじめとする数多くの咒式士を廃人寸前にまで追い込むほどの恐怖を与える存在となる。
[編集] ラルゴンキン咒式事務所
- ラルゴンキン・バスカーク
所属:ラルゴンキン咒式事務所(所長)
2巻「灰よ、竜に告げよ」から登場。 ランドック人の巨漢で、栗色の髪と顎髭を持つ。ガユスより頭二つは高い214センチメルトルの身長と、像のような堂々とした威圧感。エリダナ四大咒式士の一人「巌のラルゴンキン」。大柄で威厳があり、豪快ながらも人格者な性格は多方面から尊敬を集める。四大咒式士きってのまともな男。エリダナ一の巨大事務所の所長にして、ギギナやパンハイマと共にエリダナ一咒式士の座を争う。あのジオルグとはライバルであり戦友でもあり、彼とはタイプの違う父親系の男。また、妻と三人の娘が居り、家族サービスも欠かさないお父さん。イーギーを拾い育てたのも彼で、有能なギギナやガユスを頻繁に自分の事務所に誘うが、二人からはあまりいい印象は持たれていない。 使用するのは、巨大な魔杖槍斧「剛殻なるものガドレド」。
- ジャベイラ・ゴーフ・ザトクリフ(CV:浅川悠)
所属:ラルゴンキン咒式事務所
2巻「灰よ、竜に告げよ」から登場。 第十二階梯の凄腕の咒式士。人格が一定しない偽造多重人格者でかなりの美女。離婚暦があり、息子と娘が居る。ザトクリフは夫の姓。咒式士になる前はジヴーニャと同じ製薬会社に勤めていて、ツザンとはいとこ同士。イーギーとは仕事上の相棒で、生涯の親友だとか。使用する魔杖剣は「光を従えしサディウユ」。
- イーギー・ドリイエ(CV:福山潤)
所属:ラルゴンキン咒式事務所
2巻「灰よ、竜に告げよ」から登場。 第十二階梯の凄腕の咒式士。典型的なアルリアン人。割ととがった性格をしていて、ガユスやギギナとの衝突が絶えない。ジャベイラに想いを寄せている。また、所長ラルゴンキンを「親父」と呼び慕う。ガユスとは、彼がダラハイド咒式事務所に所属していた時代に一度会っている。使用する魔杖剣は「右鳴りのラカースス」「左利きのレグルスス」の二振り。
[編集] ダラハイド咒式事務所
- ジオルグ・ダラハイド
所属:ダラハイド咒式事務所(故人)
「Assault」より登場。 エリダナ四大咒式士に数えられた、エリダナで最も尊敬される十三階梯咒式士の一人「氷蒼の道化」。だらしない風貌の糸目の中年男で気迫は全く無いが、数々の超有名な咒式士を育て輩出してきた。性格も柔らかく、部下を心から愛し、まるで父親のように優しく見守っている。しかし二つ名の通り、少々道化めいたところもある。独立の為の金を用意してやるなど、お人好しに過ぎる程。経営能力はあまり無い。ガユスとギギナ、そしてクエロやストラトスの師で、彼らもまたジオルグを強く尊敬していた。実力はすさまじいの一言。電磁誘導を組み合わせ精密さを兼ね備えた氷凍系咒式を操る。物語中では語られていないが、死亡している。 使用する魔杖剣は、魔杖十字槍「慈悲深きシメイシス」、七振りの名刀の一振り、魔杖尖剣「凍てつきしルフェニエ」。 名前の由来は機動戦士ガンダムに登場するモビルスーツ、ジオング。
- クエロ・ラディーン
所属:ダラハイド咒式事務所(副所長)→?
砂漠の民らしき蜂蜜色の肌に、灰白の髪を持つ美女。十三階梯の咒式士(ダラハイド事務所時代は十一階梯)で、雷撃系咒式の達人。強かな女で高潔。気丈な女。「不殺」の信念を掲げている。新進気鋭ながらその躍進ぶりは、すぐに四大咒式士に並ぶであろうと云われている努力の天才だが、女性だということも合わせて周囲の嫉妬を買い、悲劇を招いてしまう。強く己に重しを課し生きているが、それを周りにも求めてしまいがち。車に乗ると性格が豹変する。ガユスとは同い年で恋人同士だったが、現在は彼を憎んでいる。今もエリダナに居り、凄腕咒式士として活躍中。使用する魔杖剣は、魔杖突撃槍「雷哭のイルディラ」。現在は「内なるナリシア」を扱う。
- ストラトス・ローエン・クンデラ
所属:ダラハイド咒式事務所→?
黒い瞳に黒い髪、死者より陰鬱な表情を持つ少年。数法系咒式士。幼いながら十階梯に到達した天才。世界への興味がかなり薄く、それ故の空虚さに理想的な自殺を追い求めている。脈絡もなく自殺をしようとしては止められ、時に仲間に一緒に自殺をすることを提案する。 とある事件までは仲間をただの背景としか見ていなかったが、自殺を謀った事件の後、仲間達との距離がだんだんとちぢまり、「誇り高き自殺の日まで生きてみる」という事を誓った。しかし、ジオルグの死の前後に廃人になってしまったらしい(現在も生存中と思われる)。使用する魔杖剣は渦巻いた刀身の「絞首刑のググリュプ」、波打った刀身の「毒婦ミジャーチャ」。共に短剣。
[編集] エリダナ四大咒式士
- パンハイマ・ルヴゥ・アミラガ
所属:パンハイマ咒式警備会社(社長)
真っ白な肌に遺伝子的に有り得ない緋色の瞳を持つ、緋牡丹と彼岸花の着物に身を包むすさまじいまでの美女。エリダナ四大咒式士、「荊針の女王」緋のパンハイマ。その美貌にも視線にも他者を恐怖に震え上がらせるものがある。純粋すぎるまで善良的な超狂気のサディストで、数多くの部下兼奴隷を従えている。ジオルグに「公共の敵」と言わせしめる程の危険な女。炎を扱う咒式を得意としているようだ。
- イムホテプ
所属:?
二足歩行の犬のような愛らしい姿をした、知性と温厚さを兼ね備えた種族モルード人の老人(?)。エリダナ四大咒式士「地下迷宮の主」「隠者」。作中に描写された中では、ガユスとは夜のエリダナで一度会ったきり。占い師のような未来予知をして見せた。種族特有の詩的で抽象的な言い回しが特徴。ガユスいわく「真性変質者のイムホテプ」。どこにいるのかわからないらしい。
[編集] モルディーン十二翼将
- モルディーン・オージェス・ギュネイ(CV:坂東尚樹)
ツェベルン龍皇国枢機卿長他、数々の肩書きを持つ、国に知らない者は居ないであろう国家最重要人物である壮年の男。落ち着いて理知的で柔和な雰囲気を持ち、お茶目なところも多々覗かせているが、その内に渦巻く策謀は人知を逸している。国の為に、誕生日の度に晩餐を囲んだ、前龍皇であった兄アスエリオを謀殺してから、一度も心から笑わなくなった。第十三階梯を超える凄腕咒式士を集めた精鋭「十二翼将」を従えるカリスマ的存在。ガユスもそのカリスマに惹かれていて、モルディーンを「理解」することを忌避していた。国を愛し、人を愛する狂気の男。自分のために死んだ者の名、六千人以上の名前を全て覚えている。
- サナダ・オキツグ
モルディーン十二翼将筆頭「最も疾き刃」。髭をたくわえた中年で、彼の一挙で翼将全員の雰囲気が引き締まる程の威容を持つ。《侍》の称号に恥じない男。イェスパーの師。趣味がころころ変わり、趣味に没頭していないと精神が不安定になる(没頭すると元に戻る)。恐らく拾から壱までの数字が振られた刀を使い、数字が壱に行くにつれて強力になっていくと思われる。七の刀で"神"を召還し、巨人を退けたことから、戦闘能力は凄まじい。父親のオクナガは「至高の刃」と呼ばれた先代十二翼将。
- ヨーカーン
モルディーン十二翼将第二席「大賢者」。虹色の瞳を持つ。見た目はかなり若く中性的で、外見から年齢や性別を割り出すことは不可能。大陸第二位の咒式士で、魔杖剣なしで咒式を展開する異常な能力を保有している。唯一モルディーンを呼び捨てにしているため、他の十二翼将からは嫌なやつ扱いを受けている。性格は皮肉屋で飄々。力量はオキツグと互角で、昔オキツグに首を落とされたらしい。
- バロメロオ・ラヴァ・レコンハイム
モルディーン十二翼将第三席。咒式士であり軍事指揮官。車椅子に座った30代の男だが、オキツグと同年代。モルディーンとは遠い親戚にあたり、レコンハイム公爵家の党首。十歳から十四歳まで(童顔という限定付きで十六歳も)の少年少女が大好きな変態で、極めて精緻な《擬人》を大量につれている。少なくともオキツグ、ウフクスは過去に狙われていた。
- クロプフェル・セイン・デズデモイ
モルディーン十二翼将第四席。聖人と呼ばれる生ける伝説で、龍皇すら敬意を払うほどの男。モルディーンの相談役。見た目は温和な老人で、モルディーンの自分勝手ぶりにほとほと手を焼いている。咒式士としての能力も当然ながら高い。
- カヴィラ・アレイド
モルディーン十二翼将第五席「うつろわぬ者」。喪服のような漆黒の衣服を纏った妙齢の女性で、鼻から下の顔しか晒さず、誰も口を利いたところを見たことがない謎の女性。長くモルディーンに仕えている。
- アザルリ
モルディーン十二翼将第六席。最凶の殺人者で、本人も絵に描いたようなクレイジーな男。どこかに投獄中で、会議ではカヴィラが携帯を繋ぐことで音声だけで参加している。
- シザリオス・ヤギン
モルディーン十二翼将第七席。ランドック人の巨漢。身長は二八九センチメルトルとかなり巨大。ラペトデス七都市同盟出身だが龍皇国に仕える。"ドレイドンの惨劇"の唯一の生き残りである英雄。超正義漢で細かいことは考えず、豪快を絵に描いたような性格。語尾に必ず「!」をつける。戦闘時には赤い甲冑を纏い「宇宙の絶対正義の代行者にして狂信的正義の化身シザリオン」になる(決めポーズも存在する)。
- ウフクス・ジゼロット
モルディーン十二翼将第八席。アルリアン人の女性。濃緑の長髪に真緑の瞳、蒼白い肌と死者のような陰鬱な表情。生きている者全てを憎み、恐怖している。軽く電波の入った性格。特に暑苦しく単純だが無駄に丈夫なシザリオスや、変な目で見てくるバロメロオが嫌い。ちなみにノーブラでCカップ。
- イェスパー・リヴェ・ラキ(CV:大川透)
モルディーン十二翼将第九席。「皆殺しのラキ家」当主の侯爵。黒髪と眼帯が特徴。無骨で実直な性格だが、それが過ぎるのも欠点で、モルディーン関連のことで取り乱すと壊れてしまうという妙な一面を持つ。恋愛もしているが、二つのことを同時に考えられないという性格から、いつもモルディーンのことばかり考えてしまい結局破局。勇猛果敢で、モルディーンへと絶対の忠誠を誓う。命を投げ捨てることすら厭わない。父親のイェルドレドは元十二翼将だが、裏切りを企てた後自決している。 子爵級禍つ式を相手に出来るほどの実力。使用する魔杖剣は、九つに刀身が分かれる二振りの機剣「九頭竜牙剣」(長剣)と「九頭竜爪剣」(短剣)。
- ベルドリト・リヴェ・ラキ(CV:朴璐美)
モルディーン十二翼将第十席。イェスパーと双子。二卵性双生児のために顔は似ておらず、父親似のイェスパーに対して母親似。バロメロオにいまだ狙われる程のかわいらしい顔をしている。天真爛漫で兄によく注意されているが、兄が暴走した時はたしなめ役になる。「異貌のものども」に制御桿を打ち込み操ることが出来、ペットとして名前をつけている。しゃべる際に「むいむいっ」「もげもげ」など、謎効果音をつけるのが癖。使用する魔杖剣は、ライフルのバレル部が銀の刃になったような「空渡りスピリペデス」。
- ジェノン・カル・ダリウス
モルディーン十二翼将第十一席「千貌のジェノン」。生体変化を得意とする咒式士で、最高制度の個人識別機すら騙せる程の変装能力を誇る。周りの物質を取り込むことにより、巨大な生物に化けることも可能。性別など一切が不明。元々は無名役者。影が薄いことを気にしている。
- キュラソー・オプト・コウガ(CV:小林沙苗
モルディーン十二翼将第十二席。黒髪を短く切った東国の女性。忍びの集団「コウガ」の党首で、故国から追い出された時にモルディーンに拾われ、現在は諜報屋と秘書官を務めている。実力はギギナといい勝負をする程だが他の翼将には及ばず、翼将きっての常識人のため、すさまじい苦労を強いられている可哀想な人。自分が畑で育てた野菜の漬物をモルディーンに褒められると胸を張ってしまったり、あまりない胸を気にしているそぶりを見せたりと、かわいらしい一面もある。コウガ忍者としての名前は「久蔵」。使用する魔杖剣は漆黒の刀身を持つ刀「夜鴉」。
[編集] 竜
- ニドヴォルク(CV:斎賀みつき)
第一巻登場。エリダナ咒式士連続殺人事件の犯人。その正体は900から1000歳級の長命竜。夫の準長命竜、エニンギルゥドを倒された復讐のためにガユスとギギナと戦う。その執念は、自分の手でガユスとギギナを殺すために、一度死んだガユスを蘇生咒式で生き返らせるほど。人族に殺された竜の仇を取る際に自分に架した制約として、人間の姿をしている。重力咒式を行使する。
- ムブロフスカ
- イムクアイン
- ギ・ナランハ
[編集] 他
- ツザン・ギュラル・デュガソン(CV:山田美穂)
所属:-
1巻から登場。 ガユスらが度々世話になっている闇医者。豊満な体を持つ妖艶な美女。年齢不詳(自称:二十台後半)しかしマッド・ドクターで、ガユスの鼻に巨大な猛犬をつけようとしたりと頭の螺子が吹き飛んでいる様子。法外な治療費を請求するが腕は確か。ガユスの完璧な内臓に恋焦がれており、常に解剖したがっている。メスが宝物。ジャベイラとはいとこ同士。
- レメディウス・レヴィ・ラズエル
- ナリシア
- ニルギン
- ギルフォイル
- ユラヴィカ・イシュドル・タルク・エルレイン・ゾソ
- アインフュンフ
- バモーゾ
- チェデック
- メルツァール
- プリセラ・ユプスル・サザーラン(ツェベルン龍皇国厚生省委託生活安全部 エリウス郡 郡都エリダナ生活対策課課長)
[編集] 設定
咒式と呼ばれる通常のファンタジーともSFとも異なる独特の設定に基づいて書かれている 咒式と呼ばれる力を扱う咒式士たちが「法珠」により組成式を書き出す。それによって、生み出された物は全て実在する化学物質である。 主人公が使用するのは主に化学練成系咒式なので爆発、氷凍、毒ガス等を扱う。
咒式のネーミングは主にレメゲトンに登場する悪魔から取られている。
咒式士には階級があり、この世界ではそれを階梯と呼ぶ。一~十三まで存在し、一般には九階梯以上が高位咒式士として扱われる。 本編に登場する主人公は最初は十二階梯だったが、のちに到達者と呼ばれる十三階梯になる。 しかしあくまで目安。十三階梯以上の化け物も普通に登場する。
[編集] 既刊一覧
- 『されど罪人は竜と踊る ISBN 4044289018』
- 『されど罪人は竜と踊る II 灰よ、竜に告げよ』 ISBN 4044289026
- 『されど罪人は竜と踊る III 災厄の一日』 ISBN 4044289034
- 『されど罪人は竜と踊る IV くちづけでは長く、愛には短すぎて』 ISBN 4044289042
- 『されど罪人は竜と踊る V そして、楽園はあまりに永く』 ISBN 4044289050
- 『されど罪人は竜と踊る VI 追憶の欠片』 ISBN 4044289069
- 『されど罪人は竜と踊る VII まどろむように君と』 ISBN 4044289077
- 『されど罪人は竜と踊る Assault』
- 文庫本未収録作品
- 夜は応えず 2005年4月30日発売号掲載
- 迷い路 2005年6月30日発売号掲載
- 青の陽射しに灼かれて 2005年8月31日発売号掲載
- 尾を喰らう蛇 2006年10月31日発売号掲載
[編集] 漫画
- 掲載誌:角川月刊少年エース増刊号「ビーンズエース」
- Vol.1 原作:浅井ラボ、作画:灰原薬、キャラ原案:宮城 テレホンカード応募者全員サービス
- Vol.2 原作、作画、キャラ原案同上。
[編集] CD
- キャスト
ガユス・レヴィナ・ソレル(谷山紀章)
ギギナ・ジャーディ・ドルク・メレイオス・アシュレイ・ブフ(松風雅也)
ジヴーニャ・ロレッツォ(長沢美樹)
- Sneaker CD Collection されど罪人は竜と踊る
モルディーン・オージェス・ギュネイ(坂東尚樹)
キュラソー・オプト・コウガ(小林沙苗)
ベルドリト・リヴェ・ラキ(朴璐美)
イェスパー・リヴェ・ラキ(大川透)
ヘロデル(千葉進歩)
ニドヴォルク(斎賀みつき)
- Sneaker CD Special されど罪人は竜と踊る 禁じられた数字
イーギー・ドリイエ(福山潤)
ジャベイラ・ゴーフ・ザトクリフ(浅川悠)
ツザン・ギュラル・デュガソン(山田美穂)