かきつばた記念
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かきつばた記念(かきつばたきねん)は、日本の愛知県競馬組合が名古屋競馬場のダート1400mで施行する地方競馬の重賞(統一GIII)競走である。正式名称は農林水産大臣賞典かきつばた記念。競走名は愛知県の県の花であるカキツバタから。
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[編集] 概要
1999年に5歳(現4歳)から10歳(現9歳)までのグレード別定の中央・地方全国指定交流の重賞(統一GIII)競走、かきつばた記念として創設、第1回は現在と同じく名古屋競馬場のダート1400mで施行し、現在も同条件で行われている。
2004年からは出走資格を4歳(旧5歳)以上に変更した。
尚、本来は東海桜花賞がダートグレード競走に昇格する予定だったが東海桜花賞は本競走の東海・北陸・近畿地区限定のトライアル競走とし、本競走が新設された。
例年ゴールデンウィークに施行し、兵庫チャンピオンシップ・かしわ記念と共にゴールデンドリームシリーズ(-2005年)を構成し、ダートの短距離路線の中堅クラスの競走馬が6月のさきたま杯やプロキオンステークスを目指し出走する。
出走資格はサラ系4歳(旧5歳)以上の競走馬で、東海地区所属馬4頭、東海地区以外の所属馬4頭、JRA所属馬4頭と出走枠が定められ、前述の東海桜花賞(東海SP1・名古屋競馬場・ダート1400m)の優勝馬は優先出走権で出走できる。
負担重量はグレード別定で、牡馬・騸馬が56キロ、牝馬は2キロ減を基本とし、2006年4月24日までのGI優勝馬は3キロ、GII優勝馬は2キロ、GIII優勝馬は1キロの負担が更に課せられる。ただし2歳限定のグレード優勝は対象外。
総額賞金は4,950万円で、1着賞金3,000万円、2着賞金900万円、3着賞金360万円、4着賞金240万円、5着賞金150万円と定められている。
ここ3年、地方所属馬が優勝しており、交流重賞では数少ない「地方優勢」のレースになりつつある。
[編集] 歴史
- 1999年 名古屋競馬場のダート1400mの5歳(現4歳)から10歳(現9歳)までのグレード別定の中央・地方全国指定交流の重賞(統一GIII)競走、かきつばた記念として創設。
- 2001年
- 2004年 出走資格を4歳(旧5歳)以上に変更。
- 2005年 名古屋の吉田稔が騎手として史上初の連覇。
- 2006年 名古屋の山本茜が女性騎手としてダートグレード競走で初騎乗。
[編集] 歴代優勝馬
回数 | 施行日 | 優勝馬 | 性齢 | 所属 | 勝時計 | 優勝騎手 | 管理調教師 |
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第1回 | 1999年5月4日 | メイショウモトナリ | 牡5 | JRA | 1:26.2 | 安田康彦 | 安田伊佐夫 |
第2回 | 2000年5月4日 | ゴールドティアラ | 牝4 | JRA | 1:26.1 | 武豊 | 松田国英 |
第3回 | 2001年5月3日 | ブロードアピール | 牝7 | JRA | 1:25.5 | K.デザーモ | 松田国英 |
第4回 | 2002年5月6日 | サウスヴィグラス | 牡6 | JRA | 1:23.9 | 柴田善臣 | 高橋祥泰 |
第5回 | 2003年5月1日 | ビワシンセイキ | 牡5 | JRA | 1:25.5 | 横山典弘 | 松田博資 |
第6回 | 2004年5月3日 | マルカセンリョウ | 牡6 | 名古屋 | 1:25.0 | 吉田稔 | 瀬戸口悟 |
第7回 | 2005年5月3日 | ヨシノイチバンボシ | 牡4 | 名古屋 | 1:27.2 | 吉田稔 | 錦見勇夫 |
第8回 | 2006年5月3日 | ロッキーアピール | 牡8 | 川崎 | 1:27.2 | 山崎誠士 | 山崎尋美 |